シエル・ブルー・ドゥ・プロヴァンス | 日記 | 25年前の思い出

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シエル・ブルー・ドゥ・プロヴァンス の日記

25年前の思い出

2011.02.21

2日前、元いた会社の先輩が亡くなり、今夜お通夜に行って来ました。享年62歳。
長年の会社勤めも終えられ、これから第2の人生を楽しもう、という矢先だったのでは
ないかと思うと残念で、悲しくて、胸がいっぱいになります。

その先輩Uさん(男性)は、私が入社して間もなく配属された部署の先輩で、
何もわからない私に一から仕事を教えてくれた大恩ある方でした。

私達の仕事は、ペアで一つのものを企画し作り上げるというようなことでしたが、
その後配属が変わるまでの5年間は、出張も会議も商談もいつだって二人一緒でしたし、
会社にいるほとんどの時間を一緒に過ごしてきましたので、先輩というより
優しく見守ってくれる兄のような存在でもありました。

 6年前に私が会社を辞めてからはお会いすることもなかったのですが、お元気だとばかり
思っていただけに突然の訃報に驚きを禁じ得ませんでした。

ここまでの話を聞くと、単なる訃報か、と思われるでしょうが、実は不思議なことがあったのです。

私が退職するとき、このUさんと一緒にした仕事に関する思い出のあるモノを
直属の上司である、S課長に託してきました。Uさんはまだ在籍していましたが、
仕事内容が違う部署に移動されていたので、渡すわけにはいかなかったのです。

そんなこともすっかり忘れていた昨年12月のOB飲み会の席上、
やはり2~3年前に退職したS課長から
「しえるさんが辞めるとき預かったもの、僕が持っているから今度店に持って行くよ。」
と言われ、ビックリしたものです。

それって、25年も前のモノですよ!なんで今頃突然?
確かに私が在職中の20数年間は棚の中に持っていましたが、その存在さえ忘れていました。
驚きつつも、私にとっては思い出深いものなので、10日ほど前に店で受け取りました。

 懐かしいな~と眺めながら、当時一緒にそれを作り上げたUさんや他の同僚のことなどを
思い出したものです。そしてそれはそのまま店の棚に。。。

Uさんの訃報が届いたのは一昨日のことでした。
今夜聞いた話しによると、病気で入院なさったのは10日ほど前だとか・・・。
それを聞いたとき、背筋を冷たい何かが走るのを感じました。

 Uさん、S課長に「あれをしえるさんに届けてほしい。」とメッセージを送ったんですね。
S課長から戻ってきたものは、Uさんと私(もちろん他の多くの社員も係わっているのですが)が
目標に向って頑張った証であり、仕事の成果でもあるのです。

 Uさんは、病の床から私に何かを言いたかったのでしょうか。。。。
きっと、自分が生きた証を明確な形で誰かの手元に残したかったのでしょうね。
大丈夫。私がちゃんと守ります。
どうぞ、安らかにお眠りください。     合掌

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